2019年7月29日月曜日

ドキュメンタリー撮影の成功例

まだ、半人前の頃の話ですが、会社でNo.1のENGカメラマンの補佐として競走馬の出産シーンを含む音楽映像詩を九州の牧場に撮りに行った。メインのカメラマンは、まだ、産まれそうにないということで、九州の観光地を撮りに出掛けていた。私は、牧場待機班として、牧場周辺の映像を担当しました。そして、牧場では、母馬(ビーバー)に、「ビーバー、ビーバー」と声をかけ、近づいてくれると鼻をなでなでしてあげた。予定は一週間でしたが、産まれることはなく、滞在期間の延長を続けた。後半では、私の指にはビーバーの匂いが付いているのか、私が柵に近づくだけで、母馬が近づいてくれるので鼻をなでなでしてあげた。そんな中、ついに、出産の日を向かえた。夕方だった。早春の朝晩は冷え込み寒いので、牧場主が「カメラさん、寒いですからコタツに入って温もってください。」と言っていただいたので、休んでおりましたが、なんか気になって、「すみません。気になるので馬小屋を覗かせてください。」と言い行くと、母馬の背中から湯気が出ていたので、戻って牧場主に伝えると、「産まれるーー!」と全員が馬小屋に入った。私は、冷静かつ夢中で撮りつづけた。そして、馬の出産シーンの撮影に成功し、仔馬が立ち上がるまでを克明に記録撮影しました。一段落して牧場主から、「馬が人間にお尻を向けて産むことは滅多にない」と言っていただきました。ちなみに、メインのカメラマンにも連絡され、あくる日に仔馬を撮影しておりましたが、再生するとフィルターを間違えた為、カラーバランスが狂っていた。余程、悔しかったのだろう。

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