2020年12月28日月曜日

マニュアルズームをする意味

 過去に「当方はマニュアルズームの出来るカメラマンです。」と書いておりますが、

その裏の意味は、プロなのにマニュアルズーム出来るカメラマンが少ないと思うからです。

昔、テレビ局のカメラマンで映像の魔術師と謳われながらも、実はマニュアルズームが出来なかった。

また、映像プロダクションのチーフカメラマンなのに、全て電動ズームだった。

また、フリーで多くのプロダクションに出入りしている時、カメラケースに入っているカメラを取り出すと、レンズが電動ズームのスイッチになっていた。

このように、プロなのに電動ズームに頼っているカメラマンが多い。

もちろん、電動ズームでも目的の画面サイズにスムーズに出来て入れば問題ないですが、出来ていないから申し上げております。

マニュアルズームは、電動ズームでは出来ない感情移入した可変速ズームがでます。

このようにプロ中のプロであれば皆できるのです。

だから、放送業界では当たり前のワンカメショーカメラワークができるのです。

ちなみに、昔の16mmフィルムキャメラのレンズには、電動ズームなど無かったのです。

実話として、テレビ局の映像技術部長が、正社員で新人の報道カメラマンに、「君の為に電動ズームができるようメーカーに頼んだよ。」と皮肉、言われているのを目撃しています。

それが、電動ズームの始まりだと思う。